作:
ソウカマキ
■はっちゃけたかったんです■ 最終章 ソウカマキ
「箱!なんでこんなことするのよっ!」
GCガールズは怒りを抑えながらも、
半面お岩さん状態の箱太郎につめよった。
「みんなお嫁入り前なのに!これで婚期が遅くなったら許さないわよ!
そのときはしっかり四季さんとの縁談を…。」
「水埼ぃー、本音が出てるよ、本音が。(汗)」
「あっ…////」
「水埼さぁーん、ドサクサにまぎれて抜駆けはダ メ デ ス ヨ ~。」
夢月シスターズの冷たい視線が水埼を襲う。
「まあまあ、ここはオサエーテくださあーいですのでありまする。
お師匠さま?みなさーんになにをしたのでアリマース?」
「だって…。」
さっきまでの勢いはどこへやら、
箱太郎はしょんぼりしたような様子で口を開く。
「だって…。」
「言い訳問答無用ですよっ!」
「聞けよっ!起承転結の転だぞ!!」
「びくりっ」
皆ごくりと息を飲む。
起承転結の転だなんて…展開が早すぎる。
それはさておき箱太郎はゆっくりと語り始めた。
「今回のアンソロ2の話…、オレ様は心から嬉しかった…。
年に1度か2度あるかわからないparty。
日頃の感謝を込めて俺達から足を運んでくださるユーザーさんへのpresents…。
何がいいんだっ!何ができるんだっ!?オレは必死になって考えた。
皆に何を与えることができ、何を伝えることができるのか…。
できることならこの思いを乗せた熱いheartを皆に分け与えたいくらいだ。
だがそれは簡単に出来ることではない。
伝達というのは正確に他人に伝えることは難しいんだよ…。
受け捉え方一つで間違った方向に進むかもしれない…。」
「箱太郎…貴方、そんなに真剣に…。」
水埼は少しばかりほろっとしてしまった。
なんて自分は馬鹿だったんだろう、
こんなにも箱太郎が真剣に考えていただなんて。
自分は箱太郎を一方的に責めるばかり。ゴメンネ、箱…。
「しかし、オレ様はやりたかったんだっ。
日頃の感謝の気持ちを乗せた箱舟を出向させたかったんだ。
皆に伝えたい表現、行動力と勇気、それに立ち向かう信念、そして目的意識…。」
「結果が全て、論より証拠っ!」
『だ か ら お 前 ら ー 協 力 し ろ おおおおおおおおおおおおおっ!!!!!』
箱太郎の目がきらりと光った瞬間、目の前から姿が消え…、
「きゃあああああ!!」
夢月シスターズの悲鳴と共に水埼やりなち、
ジュリ子のスカートの裾がひらりと舞い上がる。
「今宵は祭りじゃああっ!!縞じゃああ!縞パンじゃああーーー!!」
「けーーーーーーーけけけけけけっーーーーーーーー!!萌えが萌えが足りねえんだよっ!!
エロもOKっていってたんだよなっ!!!正当派な考えで進めるかってんだっーーーーーー!!!」
そ…そんなぁ、せっかく箱太郎のことを見直していたばかりなのに…。
水埼はがっくりと肩を落としてしまう。
ここはもうみんなと協力して箱を止めるしかないっ!
「は こ た ろ ぉ~~~~、い い か げ ん に し ろ っーーーーーーーー!!」
どっか~~~~~んっ!!
空高く舞いかがる箱太郎、
それはまるで剛速球を迷い無く
逆転さよならホームランのように。
そして、箱太郎はお星様となりました。
…おしまい?
続きは
GAMEHA.COMアンソロジー2か
ソウカマキさんのサイトにて見られるかも!
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